GT-R(R32/R33/R34)のチューニング専門店-ジーイング

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メタルガスケット|Passion for R GT-Rにかける思いや情熱など

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Passion for R

ブログ記事などから注目記事をピックアップし加筆修正してお届けします。私、前田の視点でGT-Rのチューニングにかける思いや情熱などを、様々な角度からお伝えしています。Jing 代表 前田 仁

背景はモーターヘッドに掲載された写真を拝借

2025.07.31

10年にわたる挑戦Jingタービン
開発ストーリー



タービン開発の背景にあるもの

Jingオリジナルタービン

先日ブログでご紹介しましたJingオリジナルタービンについて、本ページでは少し視点を変え、開発の背景や経緯を改めてお伝えします。

長年にわたり試作と検証を重ねてきた経過には、技術に対する真摯な姿勢と、GT-Rというクルマに向けた変わらぬ情熱が込められています。

読み進めて頂くことで、ターボチャージャーについての理解が深まるとともに、Jingがチューニングに込める考え方にも触れてい頂けるように思います。どうぞ、最後までお付き合いください。




開発の理由

開発の流れ

  • Step1

    サージング発生

    サージングにお困りの方がいらっしゃいました。

  • Step2

    様々な対策を施す

    様々な試みを行ったものの、サージングが解消されませんでした。

  • Step3

    オリジナルタービン開発に着手

    タービン本体に手を加えない限り解決は難しいのではないかと考え、オリジナルのタービンを開発する決断に至りました。

  • Step4

    鍵はコンプレッサーブレード

    ふとしたアイデアからコンプレッサーブレードを試作したところ、なんとサージングが解消され、性能向上も確認されました。

  • Step5

    ブレード形状を10種類以上開発し、テストを重ねる

    サージングを起こさない形状を保ちつつ、性能向上を追求したブレード形状を10種類以上開発し、テストを重ねてまいりました。

  • Step6

    Jingオリジナルタービン完成

    当初はN-1やGT-SSクラスのタービンを開発しましたが、様々なテストを重ねる中で、1種類のサイズで低回転域ではSSクラスの性能をカバーし、高回転域では650psまで対応できるタービンを完成させることができました。




ターボチャージャーについて

ご存知の方も多いかと思いますが、復習を兼ねてターボチャージャーの仕組みを改めてご紹介します。

ターボチャージャーとは、エンジンに“強制的に”空気を送り込む装置のこと。 通常、エンジンは「空気+ガソリン」を混ぜて爆発させ、そのエネルギーで車を動かします。 空気の量が増えるほど、より強い爆発が起き、結果として大きなパワー(馬力)が得られます。 しかし、自然吸気(NA)では取り込める空気量に限界があります。 そこで登場するのが、このターボチャージャー。

排気ガスのエネルギーでタービン(羽根車)を回転させ、その回転力をシャフトでつないだコンプレッサー側に伝えることで空気を圧縮。 その圧縮された空気が吸気側に送り込まれ、より多くの燃焼、より大きなパワーを生み出すことができる仕組みです。

つまり、「排気の力で吸気をブースト(増幅)する装置」——それがターボチャージャーなのです。


GT-Rターボチャージャー

タービン

ターボチャージャーの排気側に位置し、エンジンから出る高温の排気ガスによって回転します。その回転エネルギーを使って吸気側のコンプレッサーを駆動させる役割を担っており、ターボの“起点”とも言える重要な部品です。

自動車業界では慣例的に、「タービンキット」=「ターボチャージャー本体+周辺パーツ」の意味で使われる場合が多く、Jingオリジナルタービンについても「吸気側のコンプレッサー+排気側のタービン+シャフト」のフルセットを一体型パーツとして「タービン」と呼びます。

コンプレッサー

吸気側に位置し、タービンによって回転することで外気を吸い込み圧縮します。圧縮された空気はエンジンに送り込まれ、燃焼効率を向上させます。パワーアップの鍵を握る、ターボチャージャーの心臓部のひとつです。

軸(シャフト)

タービンとコンプレッサーをつなぐ一本の回転軸です。排気側のタービンで発生した回転力を、吸気側のコンプレッサーに伝える役割を果たします。高回転でも耐えられるよう、精密なバランスと強度が求められます。

ブレード

コンプレッサーやタービンの羽根部分を指します。回転により空気や排気ガスを効率的に流す形状が設計されており、形状や枚数によって性能が大きく左右されます。空力性能と耐久性の両立が重要です。

サージング

ターボの作動中に発生する空気の逆流現象で、エンジンへの空気供給が不安定になります。ブースト圧が高すぎる場合などに起きやすく、異音や振動を引き起こす原因となります。ターボ設計上の大きな課題です。







飽くなき探求心と情熱

10種類ほど試作してテスト」というのは、つまりフィーリングやパワーバンド(どの回転域で効くか)を細かく調整していたということです。そのような試行錯誤を経て、ひとまず納得のいく最終仕様が完成しました。

dynapack




今後について

現時点(2025年7月31日)では、社外への販売は計画しておりませんでした。 まずはこの最終仕様を見極めながら、さらに完成度を上げていきたいと考えております。 タービンというパーツに、これほどまでの時間と情熱を注いできた理由。それを、マニアの皆様に体感いただけるその日まで—— Jingの飽くなき挑戦に、どうか引き続きご注目いただけましたら幸いです。





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