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T氏
神奈川県
BNR34
MoTeC M800+Je7-ST+REINIKカム+ASNU850cc
MoTeC ECU
Automatic translation / From Japanese to English >
I have added an automatic translation in the hope that it will convey at least some of the nuances.2019.05.03
エンジン本体はnismo Fine Spec Engineです。以前の仕様はポンカムR、nismo R1ターボ、R35インジェクター、R35エアフロで、某有名店のECUでコントロールしていました。
最初のJ.ingさんへの往訪でボルテージアップ、OKADAダイレクトコイルを施工。これだけでも加速の力強さを体感。しかしこの時の本来の目的はMoTeCについての相談でした。
数ヶ月後、MoTeC M800を投入(STEP1施工)、先を見据えてASNU850ccインジェクターとし、Dジェトロになりました。これでエアフロの故障リスクからは無縁となりました。
その仕様で約3年乗り、先日STEP2を施工、Gr.Aカム(IN272°EX264°、REIMAXバルブスプリングとも)、Je7-STタービンへステップアップ。排気系(TOMEIフルキャストエキマニ、遮熱板、タービンハウジング、TOMEIアウトレット、REIMAX65φフロントパイプ)にはすべてセラコートを施してもらいました。カムシャフト廻りにはWPC+Mos2加工が施されます。最適な燃料供給と、燃料ポンプの労りを考慮してMoTeC DHBも投入。
施工中は進捗状況の写真を送ってくれますし、作業部位以外の箇所でも不具合があれば随時連絡いただけるので助かります。
セッティングをしていただく上での要望は「街乗りで扱いやすく、最高出力よりもトルクレスポンス重視。
RB26本来の性能を味わいたい。かつ永く安心して乗れるように。」でした。ダイナパック上ではブースト1.3kで550PSを超えていましたが、純正N-1ピストンのため520PSに抑えておくとのことでした。
エンジンを掛けてみます。当たり前に一発始動。STEP1の時よりも掛かりやすくなってるかも。
ハイカムですがアイドリングにバラツキはありません。
運転席から聞くとタペット音は「しない」と言ってもいいくらい静かです。ポンカムRの時の方が音が大きかったような気がします。この辺りもJ.ingさんの巧みな調律を実感するところです。ブリッピングしてみると、アクセル操作に遅れることなくタコメーターの針が踊ります。
そして排気音がイイ!前田さんの勧めで抜けのよいマフラーへ換えたこともあるでしょう。アクセルは踏まずにゆっくりクラッチを繋いでみます。これでスルスル進めば渋滞でも楽なのですが・・・。ポンカムRでは進んだのですが、ハイカムになると若干ですがアクセル操作が必要なようです。
走り出してみると2000回転くらいの低回転からでもスピードの乗りが良く、シフトアップしていくと回転、
トルク、スピードの繋がりがとても良いです。
更に回転を上げていくと前田さんが言ってたように5000くらいから上は音の変化があまりなく、雑味も無く、しかも今までよりも早く上昇していくので、視界の端にしっかりタコメーターの針を捉えておかないとオーバーレブしてしまいそうです。
しかもとてもイイ回転音で回っていく(Gr.Aカムの恩恵でしょう)ので高揚感がありますね!
今までハイカムの車に乗ったことはありませんが、扱いにくさは全く感じません。3速で1400回転くらいまで落ちても、そこから3速のままガクガクせずに速度を回復できます。パーシャルスロットルで一般道を流している状態での滑らかさは特筆モノで、そこからアクセルを足した時も足の動きに遅れることなくエンジンが反応します。この反応速度の速さもMoTeCの恩恵でしょう。街乗りでスピードを出さなくても運転がとても楽しく感じます。
Je7-STタービンについては、まずタービン自体の音はR1タービンに比べて控えめで、エアクリーナーからの吹きかえしの音?も前に比べて小さくなっていると感じました。シュフォフォフォ・・・というのがシュフォー・・・と控えめになっています。
NAに近くなったような感覚ですが、同じエンジン回転数でも低回転(0~3000)では今までより力感がありスピードの上昇も早いです。
その後もスピードどパワーの上昇は滑らかに2次関数グラフのように続きますが、R1よりもキャパシティ的な余裕を感じさせながら上昇していきます。6000から上になるとR1は頭打ち感がありましたが、Je7-STは8000を超えてもまだまだ上があるように伸びていきます。
サージングはまったく感じません。タービンに頼りすぎの加速ではなく、あくまで主役のエンジン回転を補う、まさに「補器」として影ながらしかし強力に加速をサポートする、とでも言いましょうか。
ちなみにですが、帰り道の福島→川崎(高速→首都高渋滞あり→一般道)での燃費は10.3km/Lでした(エアコン常時ON)。
今の仕様に辿り着くまでいろいろ寄り道しましたが、最終的にJ.ingさん、前田さんに出会うことができたのはGT-R乗りとしてとても幸運だったと思います。GT-Rに永く乗り続けていくにあたってMoTeCは最良の選択であり、最終的に行き着くところはMoTeCであろう、というのが私の実感です。