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K様
神奈川県
BNR34
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MoTeC ECU
Automatic translation / From Japanese to English >
I have added an automatic translation in the hope that it will convey at least some of the nuances.2016.01.23
ジーイングに来る お客さんの殆どは、それまで愛車における何かしらの不治の病でサジを投げられた境遇をお持ちの方々。私も その一人でした。そして病状はECUマッチング。
昔々NAエンジンにスーパーチャージャ付のエンジンに載替えたが、○-○○○は発売されて間もない頃だったし、MoTeCをはじめ海外ECUは高価だったけど金の問題より技術者(プログラマ)に心当たりがなく、純正ECUのままで排気温度計を装着し全開時は睨めっこ(笑)次のマシンでは一回り大きいタービンを装着し、過去の反省を踏まえてマッチングだけはきちんとやろうと考えていました。
当時は手頃な価格で購入できる時代になったA/FやMDM100の装着、また仕事柄ROM書換えができる仲間がいたので追加基盤を打ち、花金から週末にかけて夜な夜なマッチングを楽しんでいました。
弱点はROMにおけるプログラム的な不具合が平日に発生しても、修正は週末まで待たないとできない点。そして現在の愛車である、BNR34。そこそこマッチングの知識はあったので、○-○○を導入。吊るしのTP格子をフェアリングしたり#3から段々と薄くなるので徐々にインジェクタ噴射率を数%増量したり。。。34の借金も完済し、そろそろフルチューンにしようと当時 世話になっていた店へ。ヘッド・カム・腰下を一通り施工し、GT-SSで。。。あれ、500出ないの?おまけに何このアイドリング。かみさんはBNR32に乗っており、それなりの知識も持っているが、一言。’前より調子悪そう!’ 。。。反論できない(汗)
全開にすると、確かに前よりは速くなったが、後方が煙幕。。。超~リッチ!パーシャルではタービンのサージングで汽車の様にシュポシュポ。ダメだこりゃ!この時点でも未だ本物と呼べるプログラム技術者は誰もいない。
困り果てた末、ジーイングさんを知り、先ずはメールでご挨拶と困り事、そして罠を仕掛けた。罠は言論的な物で、これにハマれば、ここも他所と一緒と云う卑しい罠(笑)思ったより、早い返事が来た。。。 と云うより即、電話が掛ってきた。困り事は回答満足度100%で、罠には引っ掛らず、私へダメ出しのお釣り付き(笑)私はショップを含め仲間内でも知識は持っていると自負しているので、ちょっと複雑。
でも、その感情は一瞬だったので、直ぐにジーイングへお願いをする決心をした。汽車ポッポは物理的な現象なので、ホットワイヤだと かなりの改善はできても退治はできないと云う事で、Dジェトロ化へ。○-○○をDジェトロ化にする案も あったが、既に ああなっちゃった企業だから候補から外れた。そこで主治医(=ジーイング 前田様)に○-○○○を勧められ快諾。一通りの診断をして頂き、危惧を含めた部品に交換して頂き、引取り。ダイノグラフを見て唖然。。。520PS。目標値500を楽々クリア。大満足。かみさんのアイドリング評価も一発合格(笑)以前の店より数十PSのアップと控えめな数値だが、実際乗ると全く違う。排気音も甲高くなり、とても好きな音色。ようやくプログラム技術者を見付けた!
それから家族サービス・サーキットなど色々と愛車は活躍してくれたが、富士フルでまさかのブロー。勿論 主治医に過失はない。単純に私の管理不行届きなメタルトラブル。管理的な私の問題はあったにせよ、運転技術的の重大な問題(笑)は無さそうなのでステップアップを決心。そして一昨年末(2013)に引取りの予定だったが、その頃 主治医から一本の電話が。。。’2014年からMoTeCを取扱うので、報告をしようと思って。’マジ! 好機は突然やって来る(幸)エンジン製作に たんまり金を注ぎ込んじゃったから金欠なのだが、そんな事は言ってられない。その電話で追加施工(=MoTeC)を強引に依頼。
私にとって、MoTeCには そこまで惚れ込んでいる。オーストラリアのオッサンが、ECUのプログラムに不満を持っており、もっと簡単に判り易くできないかと試行錯誤して生まれたECUがMoTeC。おまけにMoTeCで制御できないエンジンは無い。世界的にも かなりのシェアを持っているので、大袈裟な話ではなく事実のようだ。エンジンは既に仕上がっており、プログラムは春(2014)に完成していたが、丁度 車検の時期なので手始めにMoTeCを試してもらった。問題なく一発で通過できた模様。そして色々な実走テスト。
1.アイドリングやんちゃな作用角のハイカムを組んだので力強いアイドリング。特に○-○○○とMoTeCの違いは分からない。イヤ、音が すっきりしたと云うかシンプルになったかな。4ビートの○-○○○ と、2ビートのMoTeCのような感じ。かみさんも納得のサウンド(笑)
2.ブリッピング気持ち良く吹け上がる。アクセルを持てる体力のうち高速で小刻みに踏み直すと、純正や○-○○○では引っ掛りがあるが、MoTeCは悔しいくらい全部 付いて来る。悔しいのでドラマーを呼び出し、バスドラムを踏むように連打してもらった。・・・ 全部、反応した。
3.クラッチミート走り始めの違和感。。。いつもより回転が上がってクラッチミート。いや違う、レスポンスが早くなった分、いつもと同じ踏み方をするとMoTeCは踏み過ぎる。
4.一般車の流れ慣らしの時は回転・過給を抑えて ゆっくり走るんだけど、ジワーっと踏んでも ピックアップは良いので 一般車の流れに余裕で付いて行ける。
5.パーシャル@低回転 高いギアで低い回転(2000前後)のアクセルをコントロールすると、○-○○○はスイッチングの様にON/OFFとなり、走りがギクシャクした。今まで とても気に入らなかったので、MoTeC仕様化で 真っ先に確認した。・・・ 全く気にならないと云うより、アイドリングから踏んだ分だけ正直に反応するので、逆に私のアクセルコントロールを試されているようだった。
6.パーシャル@全体どんな回転域でも、MoTeCではパーシャルが安定する。○-○○○は、こまめな開度調整をしていた。
7.全開踏んだ分、素直に回る。○-○○○も回るには回るが、所々で谷のような伸び悩みのような優柔不断さが感じられる。でも、MoTeCの方はハードの完成率が高い事も相乗し、回す行為のストレスを感じさせない。まさにキャブのようなアナログ的感覚を錯覚する。
8.総評○-○○○は良くできている。しかし、MoTeCは世界と云う場数を踏んでいる分、主治医に ○-○○○とMoTeCのどちらかを選べ!・・・ と云われたら、躊躇なくMoTeCを選ぶ。そもそも、RBのセンサ系は25年前の設計。仕事柄センサを色々使って制御しているが、電子デバイスの日進月歩は凄まじい。そういう環境の中、25年前は どうにもならないハンデ。現に○-○○○で正常と診断されていたクランク角センサ。
しかし、MoTeCでNGと判断される。細かい内容は割愛するとして、クラセン正常と云われている割には、およそ3~4°のレンジで点火時期の ばらつきが出る。これらを考慮してマッチングを図るが、言い方を変えると3°ばらつく想定でプログラムをする 必要が出てくる。これは明らかな無駄。どんなチューナーでもプライベーターでも点火時期の重要性は痛い程 味わっている。その ばらつきのせいで、アクセルを固定しているのに、’あれ?’ というパーシャル域での疑問が解消できた。
また、私にとって大きな収穫なのが、MoTeCの表の顔と裏の顔。表は どんな素人でもハードチューンをしたエンジンが普通に回すことができる。しかし、結果もそれなりで、追及をしなければ、当たり障りなく過ごせる。裏の顔は、技術者のレベルに見合ったマッチングが図れる点。私が商売をするなら前者の表で満足して終わると思うが、そこで許してくれないの が主治医の真骨頂でした。
振り返ってみれば長文になりましたが、ECUの交換だけでも上記のような違いがあり更にMoTeCは拡張性が豊富で、必要に応じたI/Oの追加。。。 つまり温度計を装着して監視し、異常があればアクチュエータ等を介して対策するなど。
また、液晶モニタを追加し常にエンジンを始め車両の情報を表示し、更に欲を言えば、GPSとカメラを設置してサーキットや家族サービスの思い出動画など。多岐に渡って活用できると考えています。私も普通の社会人なので、これらを近日中に実行できる財力はありませんが一つの夢に近い目標として。。。 働かなければ(笑)乱文、失礼いたしました。