Pick Up
ジーイング代表、前田 仁(Jin Maeda)です。 これまで、メーカーのエンジンに対する考え方、パワーと耐久性とバランス、ボディ補強、サスペンションのセッティング、 コンピューターのセッティング等、車に関するあらゆることを学んできました。このブログでは、 日々の仕事の様子を中心に発信しながら、車に楽しく乗りたいと思っている方々に、それらをフィードバックしていきます。
Automatic translation / From Japanese to English >
I have added an automatic translation in the hope that it will convey at least some of the nuances.2025.09.04
インテークマニホールドガスケットおよびスロットルガスケットについて
純正品は紙のような素材を使用しており、経年劣化による破損は周知の事実です。紙製ガスケットは、熱収縮により劣化し、硬化や痩せ、破損に至る傾向があります。
ガスケット破損の原因は、紙製という素材のみに留まりません。マニホールドやスロットルの取り付けボルト位置の悪さにより、強い歪みが生じ、面圧にばらつきが生じることも要因の一つです。
紙製ガスケットからメタル製ガスケットに交換すれば問題が解決すると考えられがちですが、そうではありません。
メタル製インテークマニホールドやスロットルガスケットは、フラットな銅板(冷間圧延鋼板)にビードを設け、表面にニトリルゴムを0.06~0.1mmコーティングした構造が一般的です。しかし、銅板のビードは一度潰されると、元に戻る反力がありません。そのため、紙製ガスケットと本質的に変わりません。
結果として、薄いコーティングのニトリルゴムのみが機能することになります。
前述の通り、インテークマニホールドやスロットルは、ボルト位置の悪さによる歪みが生じやすい構造です。ボルトの締め付けにより強い圧力がかかる部分とそうでない部分が存在し、面圧の弱い部分から熱収縮によりエアー漏れが発生する可能性があります。
メタル製ガスケットであっても、このような構造上の問題が解決されない限り、エアー漏れが発生する可能性は否定できません。
新品メタル製スロットルガスケットのビード部の高さを除いた全厚は0.45mmです
それを一度使用し外した後の厚み測定の画像が0.45mmです
ビード部の高さは何処に行ったのでしょうね
インテークマニホールドガスケットおよびスロットルガスケットについて
純正品は紙のような素材を使用しており、経年劣化による破損は周知の事実です。紙製ガスケットは、熱収縮により劣化し、硬化や痩せ、破損に至る傾向があります。
ガスケット破損の原因は、紙製という素材のみに留まりません。マニホールドやスロットルの取り付けボルト位置の悪さにより、強い歪みが生じ、面圧にばらつきが生じることも要因の一つです。
紙製ガスケットからメタル製ガスケットに交換すれば問題が解決すると考えられがちですが、そうではありません。
メタル製インテークマニホールドやスロットルガスケットは、フラットな銅板(冷間圧延鋼板)にビードを設け、表面にニトリルゴムを0.06~0.1mmコーティングした構造が一般的です。しかし、銅板のビードは一度潰されると、元に戻る反力がありません。そのため、紙製ガスケットと本質的に変わりません。
結果として、薄いコーティングのニトリルゴムのみが機能することになります。
前述の通り、インテークマニホールドやスロットルは、ボルト位置の悪さによる歪みが生じやすい構造です。ボルトの締め付けにより強い圧力がかかる部分とそうでない部分が存在し、面圧の弱い部分から熱収縮によりエアー漏れが発生する可能性があります。
メタル製ガスケットであっても、このような構造上の問題が解決されない限り、エアー漏れが発生する可能性は否定できません。
新品メタル製スロットルガスケットのビード部の高さを除いた全厚は0.45mmです
それを一度使用し外した後の厚み測定の画像が0.45mmです
ビード部の高さは何処に行ったのでしょうね