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ジーイング代表、前田 仁(Jin Maeda)です。 これまで、メーカーのエンジンに対する考え方、パワーと耐久性とバランス、ボディ補強、サスペンションのセッティング、 コンピューターのセッティング等、車に関するあらゆることを学んできました。このブログでは、 日々の仕事の様子を中心に発信しながら、車に楽しく乗りたいと思っている方々に、それらをフィードバックしていきます。
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I have added an automatic translation in the hope that it will convey at least some of the nuances.2025.09.20
メタルガスケットにこだわる理由 ― 発泡ゴムとの出会いから製品化まで
1. 当たり前を疑った瞬間
当社でもかつては「メタルガスケットだから大丈夫」という認識で、深く考えることなく使用していました。
しかしエンジンオーバーホールの件数が増えるにつれ、メタルガスケット付きのエンジンも増加。分解・点検を行うと、必ずといっていいほど漏れの痕跡が見つかることに気が付いたのです。
「このままでは、長く安心して使えるエンジンを提供できない」
そう考えたことが、私の開発の原点でした。
2. メタルガスケットの弱点
現行のメタルガスケットには、いくつかの課題があります。
取付ボルト位置による面圧の不均等
取付面に残る細かな傷への対応不足
ゴムコーティング(例:0.1mmのニトリルゴム)だけでは不十分
厚みを増せば弾力性は得られるものの、現実的に製造コストが莫大となります。
3. 発泡ゴムとの出会い
そこで出会ったのが「発泡ゴム」です。
当初はスポンジのように柔らかく、密閉性に不安を感じました。
しかし調べるうちに、圧力が加わると密度が増して通常のゴムと同等の性能を発揮すること、さらには浸透性もなくなることが分かりました。
加えて、発泡ゴムには以下のような利点がありました。
歪みに柔軟に対応できる
細かな傷を埋めて密閉性を保つ
これらの特性は、従来のメタルガスケットの弱点を補う理想的な解決策でした。
4. 製品化への挑戦
私たちは発泡ゴムを活用した試作を繰り返しました。
さらに改良を重ね、以下のような二重三重の工夫を施しました。
発泡ゴムの採用
ビードの追加
歪みやすい箇所にはビード高さを調整
こうして、従来品にはない信頼性を持つメタルガスケットが完成したのです。
5. まとめ
私たちがメタルガスケットにこだわる理由はただ一つ。
**「お客様に安心して、長くエンジンを使っていただくため」**です。
メタルガスケットにこだわる理由 ― 発泡ゴムとの出会いから製品化まで
1. 当たり前を疑った瞬間
当社でもかつては「メタルガスケットだから大丈夫」という認識で、深く考えることなく使用していました。
しかしエンジンオーバーホールの件数が増えるにつれ、メタルガスケット付きのエンジンも増加。分解・点検を行うと、必ずといっていいほど漏れの痕跡が見つかることに気が付いたのです。
「このままでは、長く安心して使えるエンジンを提供できない」
そう考えたことが、私の開発の原点でした。
2. メタルガスケットの弱点
現行のメタルガスケットには、いくつかの課題があります。
取付ボルト位置による面圧の不均等
取付面に残る細かな傷への対応不足
ゴムコーティング(例:0.1mmのニトリルゴム)だけでは不十分
厚みを増せば弾力性は得られるものの、現実的に製造コストが莫大となります。
3. 発泡ゴムとの出会い
そこで出会ったのが「発泡ゴム」です。
当初はスポンジのように柔らかく、密閉性に不安を感じました。
しかし調べるうちに、圧力が加わると密度が増して通常のゴムと同等の性能を発揮すること、さらには浸透性もなくなることが分かりました。
加えて、発泡ゴムには以下のような利点がありました。
歪みに柔軟に対応できる
細かな傷を埋めて密閉性を保つ
これらの特性は、従来のメタルガスケットの弱点を補う理想的な解決策でした。
4. 製品化への挑戦
私たちは発泡ゴムを活用した試作を繰り返しました。
さらに改良を重ね、以下のような二重三重の工夫を施しました。
発泡ゴムの採用
ビードの追加
歪みやすい箇所にはビード高さを調整
こうして、従来品にはない信頼性を持つメタルガスケットが完成したのです。
5. まとめ
私たちがメタルガスケットにこだわる理由はただ一つ。
**「お客様に安心して、長くエンジンを使っていただくため」**です。