TECHNICAL NOTE 02
ダイレクトコイルJ-Specと点火系の研究論文
より確実に点火し、燃焼を安定させる。その考え方は、国内の自動車メーカーや部品メーカーでも研究されている技術テーマです。
実は日本国内でも「点火強化」の研究が行われています
弊社がダイレクトコイルJ-Specを開発するうえで重要視したのが、「より確実に点火し、燃焼を安定させる」という考え方です。
実はこの考え方、弊社だけのものではありません。
日本国内でもHonda、日立系企業、デンソー系企業などによって、EGRを多く使う高効率エンジンほど燃焼させることが難しくなり、その対策として点火エネルギーを高める研究が以前から行われ、論文として発表されています。
日立系の研究テーマ
日立系の研究では、そのものズバリ、
「EGR燃焼エンジン向け高エネルギ点火システム」
というテーマで研究が行われています。
点火コイルのエネルギーを高めることで、EGRを多く使用する燃えにくい条件でも安定して燃焼できる領域を広げようという研究です。
日立ではEGR率を5%増加させながら、熱効率を3%改善したと報告されています。
Hondaの高効率ガソリンエンジン研究
Hondaの高効率ガソリンエンジン研究でも、EGRを多く使用するための技術のひとつとして「強力点火」が採用されています。
つまり、次のような考え方です。
燃焼が難しくなる
高める
着火させる
安定させる
ダイレクトコイルJ-Specの開発方向との共通点
これは、弊社がダイレクトコイルJ-Specを開発した方向性とも非常に近いものです。
もちろん、これらの論文はダイレクトコイルJ-Specそのものを試験したものではありません。
しかし、この考え方は、日本の自動車メーカーや部品メーカーでも研究されている技術テーマなのです。
さらに国内の研究では、点火コイルのエネルギーを高めることでEGRを使用できる領域を広げ、高負荷領域ではノッキングを抑えることで燃費を改善できる可能性についても報告されています。
DEVELOPMENT DIRECTION
単なる「強い火花=パワーアップ」ではない
ダイレクトコイルJ-Specも単純に、「強い火花=パワーアップ」という考え方で作ったダイレクトコイルではありません。
より確実な点火によって燃焼を安定させ、エンジン本来の性能を引き出す。
これが私がダイレクトコイルJ-Specで目指した方向性の1つです。
関連する研究資料
本文でご紹介した技術テーマに関連する研究資料です。いずれもダイレクトコイルJ-Specそのものを試験した資料ではありませんが、開発の背景にある考え方や目指した方向性を、より深く知っていただくための参考として、よろしければご覧ください。
EGR燃焼エンジン向け高エネルギ点火システムの検討
点火コイルの強化に着目し、EGR率に対して必要となる二次エネルギーを検討した研究です。
J-STAGEで資料を見るガソリンエンジンの正味熱効率45%達成技術
高圧縮比、高EGR運転、筒内流動、強力点火などを組み合わせたHondaの技術研究です。
J-STAGEで資料を見るEGR燃焼エンジン向け高エネルギ点火システムの検討(第2報)
高負荷域でのEGR限界拡大、ノッキング抑制、燃費低減の可能性を検討した研究です。
J-STAGEで資料を見る











