GT-R(R32/R33/R34)のチューニング専門店-ジーイング

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GT-R(R32/R33/R34)のチューニング専門店-ジーイングブログ

GT-R(R32/R33/R34)のチューニング専門店-ジーイング 代表 前田仁

ジーイング代表、前田 仁(Jin Maeda)です。 これまで、メーカーのエンジンに対する考え方、パワーと耐久性とバランス、ボディ補強、サスペンションのセッティング、 コンピューターのセッティング等、車に関するあらゆることを学んできました。このブログでは、 日々の仕事の様子を中心に発信しながら、車に楽しく乗りたいと思っている方々に、それらをフィードバックしていきます。

Automatic translation / From Japanese to English >

I have added an automatic translation in the hope that it will convey at least some of the nuances.

RB26ヘッドガスケット開発|Phase5:密閉テストが教えてくれた“わずかな異変”

2025.11.07

エンジン製作もいよいよ中盤。
シリンダーヘッドとエンジンブロックが、いわば“正式にドッキング”する瞬間です。
トルクレンチを手に、規定トルクで3回に分け、順番通りに丁寧に締め付けていきます。

この作業はただの締め付けではなく、ボルトの伸びやネジ部の抵抗、ヘッドガスケットの弾力を手で感じ取りながら
順番に締め付けて行きます。
全神経が指、手のひら、腕に集中している感じかな

ブロック側にはピストンが組み込まれ、ヘッド側にはバルブが収まっています。
この状態では、シリンダーの中は外部と完全に隔てられた密閉空間になります。
そこで行ったのが「密閉テスト(リークテスト)」です。

このテストでは、1番シリンダーから6番シリンダーまで順に圧力をかけ、
どれだけ空気が漏れずに内部に留まっているかを確認します。
言い換えれば、エンジンが“圧縮できる力”を持っているかを確かめる大切な工程です。



さっそく1番シリンダーに圧力をかけてみます。
ゲージの針が安定するかと思いきや…わずかに動きが止まり、数値に差が出ました。
耳を澄ますと、微かに「シュー…」という音。

この段階ではピストンリングからの微量な漏れも想定内ですが、
それを差し引いても、どこかから“余計な空気”が抜けています。

探っていくと、原因はインテークバルブとシートリングのわずかな隙間。
ほんの紙一枚ほどの差ですが、そこからエアーが漏れていました。



テストは続きます。
2番、3番、4番、5番……順調。
そして最後、6番シリンダー。

結果は——やはり同じ。
6番シリンダーもインテーク側のバルブとシートリングの間から、わずかにエアーが漏れています。
さらに6番に限っては、エキゾーストバルブ側からも空気が抜けていました。



思わず一息つきながら、心の中で「ちょっと待てよ…(笑)」と呟きます。
ヘッドもブロックも、面研磨で歪みは0.02mm以下。
精度としては、ほぼ完璧な状態に仕上げているはずです。

それでもなお、この小さなリークは何?

Phase 6へ続く

 
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