GT-R(R32/R33/R34)のチューニング専門店-ジーイング

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GT-R(R32/R33/R34)のチューニング専門店-ジーイングブログ

GT-R(R32/R33/R34)のチューニング専門店-ジーイング 代表 前田仁

ジーイング代表、前田 仁(Jin Maeda)です。 これまで、メーカーのエンジンに対する考え方、パワーと耐久性とバランス、ボディ補強、サスペンションのセッティング、 コンピューターのセッティング等、車に関するあらゆることを学んできました。このブログでは、 日々の仕事の様子を中心に発信しながら、車に楽しく乗りたいと思っている方々に、それらをフィードバックしていきます。

Automatic translation / From Japanese to English >

I have added an automatic translation in the hope that it will convey at least some of the nuances.

RB26ヘッドガスケット開発|Phase8:歪まないガスケットを求めた“改良の軌跡”

2025.11.09

-シリンダーヘッドの歪みとヘッドガスケットの改善-

改善するにあたり思いついたのがアルミ合金削り出しのシリンダーヘッド
ビレッドと言われるものですが現実的ではありません

次にヘッドガスケットを作り改善する事
しかし私のようにガスケットに対して専門知識が乏しい人間がガスケットを作るなんて自分自身で怖いと思いました。

しかし手をこまねいていたら前には進めず、仕方ないよねで終わってしまいます
これは私の性格上無理!

意を決してガスケット屋さんに相談に行きました。
私はラッキーなのか、ガスケット屋さんの豊富な知識や経験によりお互い色々なアイディアを出し合いながら2パターンのテストを開始しました。

いや~通いましたね
ガスケット屋さんまでテストをしては改善方向を見つけるまで何十回通った事か
テストをしては自問自答の繰り返しでした。

そして2ヶ月が過ぎ完成しました。
シリンダーヘッドを歪ませる事の無いヘッドガスケットの完成です。
歪みゲージの値も1番シリンダーから6番シリンダーまで近い値を示しました。
相乗効果でシリンダーボア周りのグロメットも均等に当たり燃焼圧力の密閉効果も上がりました。

"ヘッドガスケットをどのように改良したか包み隠さずお話しましょう
それはシリンダーボア周りのビードでは無く、その周辺に潜在する水穴・オイルリターン穴などのビードの高さやビードが立ち上がる角度など変更しビードの強さを向上させました。
またボア周りのビードの高さとオイル・水周りのビードとの高さのバランスなどの最適化
もうそれは何度も何度も試作を繰り返しての完成です。

実際にDynaPackにて性能テスト開始しましたが、オーバーホール前とエンジン製作後では比べる事は困難でした。
しかし実走行すると、普段の負圧付近の圧力からブースト圧がかかり始まる0付近までのエンジンの力強さが感じられました。
ブースト圧が正圧に入るとタービンの力が補助し分かりにくくなりますが、
幾分か正圧に入るのが早く感じとれました

正確に数値で見ようと思いましたが正直エンジンが同一状態でのガスケットのみ変更でのBefore Afterテストはしていないので分かりません
※分からない理由は後ほどお答えします。
また何時かヘッドガスケットだけのBefore Afterのテストしたいと思っています。
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それより大事なのはエンジンが正常な状態になった事が一番の成果です。
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ヘッドガスケットが完成後、自分を否定する内容も考えてみました。

それはエンジンオーバーホール時には必ずシートリングとバルブガイドや時にはバルブも交換します。
その時バルブガイドとバルブのクリアランスはスティックしないで油膜が最低確保出来る程度までクリアランスを少なくしますが10万km走ればガイドは徐々にクリアランスが大きくなるのは想定済みです。

クリアランス調整はバルブ開閉時正確にバルブシートに密着させる為です。

これは持論なのでお許し下さい。

バルブとバルブガイドのクリアランスが多いとバルブが踊りながらシートに着脱するのを避けるためでもあります。

このバルブとバルブガイドのクリアランスが少ない為に少しの歪みでもバルブとバルブシート間に隙間が出来るのか?
とも思ったりもしました。
いやいやコレは譲れない部分でもあるために否定を却下(笑)
バルブガイドにガタがある事自身問題です。

そんな事も考えながら弊社で改善したヘッドガスケットを使用した車両4台のテスト結果を待ちます。
約1万キロ走行のテスト後ヘッドガスケットの漏れや圧力密閉テストなどの再確認で全て合格🙆💯

まだまだ安心は出来ませんので弊社でエンジン施行するお客様には事情を説明しヘッドガスケットに問題が出た場合には弊社が責任を持つと言う事で外部に対しては販売していないと言う状況ですが台数も増え現状1台もトラブルがありませんので今後販売を考えています。

 
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