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ジーイング代表、前田 仁(Jin Maeda)です。 これまで、メーカーのエンジンに対する考え方、パワーと耐久性とバランス、ボディ補強、サスペンションのセッティング、 コンピューターのセッティング等、車に関するあらゆることを学んできました。このブログでは、 日々の仕事の様子を中心に発信しながら、車に楽しく乗りたいと思っている方々に、それらをフィードバックしていきます。
Automatic translation / From Japanese to English >
I have added an automatic translation in the hope that it will convey at least some of the nuances.2025.11.10
私がヘッドガスケットを製作する以前に作ったエンジンで仕様変更のために分解を行いました。
注目したのは、1番・6番シリンダーの吸気バルブ(インテーク)と排気バルブ(エキゾースト)のバルブシート当たり面です。
通常、バルブとシートリングは金属同士がしっかりと密着しており、燃焼ガスが漏れないようになっています。密着している部分は、金属の光沢面として確認できます。
しかし今回、1番・6番シリンダーの一部では、バルブ当たり面にカーボン(燃焼残渣)が付着しており、そのカーボンが逆に密閉を助けていたのです。
つまり、わずかに隙間ができた部分にカーボンが入り込み、「自然に漏れを防いでいた」状態でした。画像を見ると、確かにそれが確認できます。
この現象を見たとき、ふと思ったんです。
「まるで人間の体と同じだな」と。
人が擦り傷を負っても、時間が経てば自然とカサブタができて治っていくように、
エンジンも長い時間をかけて、自分で“バランスを取ろう”としているのかもしれません。
金属とカーボンの反応、熱膨張のわずかな違い、ガス流の変化──
それらが偶然か必然か、「エンジン自身が生きている」と感じさせる瞬間でした。
私がヘッドガスケットを製作する以前に作ったエンジンで仕様変更のために分解を行いました。
注目したのは、1番・6番シリンダーの吸気バルブ(インテーク)と排気バルブ(エキゾースト)のバルブシート当たり面です。
通常、バルブとシートリングは金属同士がしっかりと密着しており、燃焼ガスが漏れないようになっています。密着している部分は、金属の光沢面として確認できます。
しかし今回、1番・6番シリンダーの一部では、バルブ当たり面にカーボン(燃焼残渣)が付着しており、そのカーボンが逆に密閉を助けていたのです。
つまり、わずかに隙間ができた部分にカーボンが入り込み、「自然に漏れを防いでいた」状態でした。画像を見ると、確かにそれが確認できます。
この現象を見たとき、ふと思ったんです。
「まるで人間の体と同じだな」と。
人が擦り傷を負っても、時間が経てば自然とカサブタができて治っていくように、
エンジンも長い時間をかけて、自分で“バランスを取ろう”としているのかもしれません。
金属とカーボンの反応、熱膨張のわずかな違い、ガス流の変化──
それらが偶然か必然か、「エンジン自身が生きている」と感じさせる瞬間でした。
RB26ヘッドガスケットをゼロから見直し、違和感の正体を突き止めるまでの探求をまとめたシリーズです。感圧紙による検証や歪みの解析、そして改良ガスケット完成までの全プロセスを追いかけます。