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feature article特集
背景はGT-Rマガジンに掲載された写真を拝借
2020.05.28
前回は情熱に火をつける言葉と題して皆さんからブログに寄せられたコメントを一部ご紹介しましたが、今回は、ブログ本文から印象的な言葉を抜粋して「前田語録」としてご紹介いたします。
これまでの記事を当社を表すと思われる三つのキーワード創造、探究、精進で分類しました。普段とは、また違った視点で、ご覧いただければと思います。
進化させるには固定観念を疑ってみる。本当にコレが当たり前なのか?と。自問自答していると疑問点やアイディアが湧いてきて、それが創造の源となる。
MoTeCを使う事で新しいアイディアや試したい事が沢山出て来ているのも事実。 これだけは言えます!!私がエンジンを精密分解して、他のECUでセッティングしたエンジンよりも、14万キロ走行しているエンジンに対してMoTeC制御したエンジンの方が性能が上です。
弊社も2年前から製品化していますが、究極のエンジン仕様になると最終的に行きつく所は一緒になるのは必然的なだけです。でも嬉しいですね~弊社が施工しているクラセンレスを後押ししてくれているようで・・・
個人的にはMoTeCECUは凄いと思います。MoTeCのお蔭で色々新しい事がチャレンジ出来ていますし、パーツの良し悪しも根拠を付けて説明出来るようになりましたし、私自身進化させてもらいました。
シングルスロットルにすることで中回転から高回転時の性能は断然有利ですが、低速の流速低下を何処までMoTeCでカバーできるのかなと・・・(中略)こればかりは実際やってみないと分からない部分が多いので、お客さんの了承を得てチャレンジしています。
私はこの2つをクリアーした渡辺氏の根拠に裏付けされたピストンが使いたくて溜まらずにいました。このピストンを使う事で私もRB26が更に大きく進化すると感じています。今まで無理だったことも意図も簡単にクリアーしていくでしょうね。RB26用が発売されましたので、今後RB28用のKITも期待したいですね。 。
社外のものに変えてもそれが正しいとは言えない!だから社外の物でも更に加工して、良い位置に来るように改造します。更に他の部分も2カ所ほど改造した上でクランク角センサーを取り付け、ソフト上でセットアップします。何を言ってるか分からないでしょう(* ´艸`)何でもそうだけど、社外品だから良いと思い込むのもどうかな?
やっと結果が出ました!!!!!!☆JeタービンはGT-SSやN-1と同等に低回転があり260°カムでもシッカリ回り、高回転は2530タービンの様にピーク回転まで伸びてくれます。ノーマルエンジンでしたらブースト230kpaくらいを上限に使っています。
ここまで長い時間、初めはブレや高回転の唸り音など何か原因があると諦めずにこれたのも「思いは招く!」と言う自分の貫く気持ちがあったからだと思います。普通こんな事をしていたら商売にも結び付かないし他人からは「しょうがないよね」「無理だよ」「そこまで必要?」「やり過ぎだよ」と言われるでしょう。この言葉はトライした事の無い人、妥協する人、無理だと決めつけ諦める人の言葉ですから、私は耳を傾けません。逆に面白いよね!とか、こうすればいいんじゃないと言葉を掛けてくれる人に耳を傾け仕事をして来ました。
エンジンの仕様によりどうしてもクランク角センサーの信号の精度を上げなくてはいけないチューニングに対して、ステップ3の証としてタイミングカバーを作りました。カバー材質はA5052のT6処理をしています。アルミの腐食を避ける為にセラコートクリアーでコーティングし経年変化にも対応しましたので、色褪せせず輝きを維持します。こだわりと言うか何というか・・・
タイトル:RB26の進化と言うより最上級かな? 似たような作り方は2年前から一部のお客さんに施工していましたが、今回は2年前から温めてきた手法を実施した最上級の方法でこれ以上はありません。私の知っている中では世界初!かな?なんてね~(〃艸〃)ムフッ
アイディアを試してみたいという思いが進化を促す。それは探究心と呼ばれるものかもしれない。トライアンドエラーを繰り返し、納得のいくまで探究する。
その抵抗が残り5個になりました。と言う事はMoTeC施工台数が95台!MoTeCは当然配線製作から始まり、その配線を車両に取り付け、セッティングと言う流れになりますが、この流れをよく95台やったもんだな~と感無量です。M600が中心になりますが、95台中M84が5台でM800が12台の割合です。
このコーティング凄くいいですね~。気筒バランスも取りやすいし、AACのコントロール幅が広がります。安定したアイドリングは大事ですからね👍
可変カムを使わなくても各パーツのバランスやMoTeCの多機能の制御とアイディアで何とかクリアーしてみせるぜ~。なんだろう?この根拠のない自信は(笑)
そんな感じで仕事をしていると時間はだんだん費やしていくし・・・。それでも黙って待っていてくれるお客さんに感謝しながら、お客さんの要望以上のRが出来上がればと日々努力しています。 今の楽しみは30年以上変わっていなかったRB26エンジンが大きく変化するパーツが出来て、早くセッティングしたいワクワク感が今の自分を支えてくれてるかな。
MoTeCの配線製作をよくやるのですが、やればやるほど奥深さを感じています。(中略)いや~本当に1つのものを長くやらないと分からない部分が多い事を今更ながら実感しています
これが入荷すると加工に出してと、まだまだ時間は掛かるけど、エンジンの根本が変わるのが楽しみ~。どれだけ性能にプラスになるのか?だけじゃない!相乗効果で他にも沢山良い事が。
MoTeCも同様でセッティングがパターン化はしていません。カムのタイミングや噴射タイミングとの関係なども模索しています。これがね~変わるんですよ!レスポンスや性能にも影響が出るので自問自答しながら追求しています。
余談ですがMoTeCのソフトは他のECUソフトに比べ、凄くシックで古く見えるように感じます。古い言葉を使えば「Simple is best.」でシンプルでいながら使う側の考え方次第で無限大の拡張性を持っています。この無限大の拡張性の意味とは・・・
全然苦しそうな音がしないんですよね(*^^)v当然従業員も安心してエンジン音を聞いていますし、8000rpm回しても従業員に「今幾つまで回したか?」と尋ねると「7000rpmくらいですか?」と感じるくらいエンジンは気持ち良く回ります。
これを付ければ何馬力と言うものでは無く、エンジンの基本を徹底的に分析しテストを繰り返して、これ以上の方法はないと極めたものであり、安価で売ったり乱売するものではありません。
小さなことの積み重ねがチューニング。一台一台パーツの一つ一つに心を配る。汚れや損傷具合etc.効果を体感できるチューニングにはたゆまぬ精進が欠かせない。
RB26の当たり前と言ってもいい修理と言えば、インテークマニホールドやスロットルの紙ガスケット交換。以前より多くなって来ています。メタルガスケットに交換しますが、外したついでにやる事は沢山あります。
タイトル:試作品完成👍水冷オイルクーラーレスアダプター パワーアップパーツじゃなく、エンジン保護パーツとして考えて下さい。皆さん水温を下げる為に、社外のクーラントに変えたり、ローテンプサーモにしたりと頑張っているじゃないですか?このアダプターも同じ意味ですよ。小さな事の足し算の積み重ねがチューニングなんですよ!
私の仕事はまず部品を外す事から始まります。その時にボルト・ナット・スタッドボルトなど熱やサビにより外しにくい状態の物が沢山あります。このまま緩めたら折れるだろうな~とか、外しても再利用出来なくなるんだろうな、とか凄く気を使います。今までもMoty'sのMS06浸透スプレーを使い外していましたが、新しくMS09超浸透スプレーが出たので使用してみました。
タイトル:超音波洗浄 外したボルト類や他の部品など超音波洗浄で洗っています。通常の洗浄では洗いきれない場所なども汚れが落ちて気持ちいいです
このスロットルコーティング塗料を調べれば調べるほど入手困難ということが分かりました。これは自動車メーカーが独自に塗料メーカーやボンドメーカーなどと独自の配合で製作し、一般には販売してない事が分かりました。弊社もここで引く訳には行きません💪とあるルートから入手しました。
以前自分のバイクに点火火花を強くするOKADAの二輪車用「プラズマVプラス」を付けました。四輪車用は弊社の「ボルテージアップ」です。プラズマVプラスもボルテージアップも点火コイルの電圧を昇圧して火花を強くする商品です。効果はというと当然低速から高速域まで性能向上を実感しました。四輪車より車重が軽いのでその実感レベルはハンパないです。
久々MoTeCネタと言う訳じゃありませんが、12月に入り、MoTeCの施工依頼がドドドッと入って来ました。(;^_^A(中略)一台一台不具合を排除し、安心して乗って頂く為に時間を掛けて施工させて頂いています。
弊社で販売しているボルテージアップですが、電圧の安定やノイズなど一番に考慮し内部パーツも選択してあります。かなり高価な物も使っています。(中略)本当に重要な装置ですから中身にはコンデンサーから全ての部品に気を使い良い物を使用しています。
今回はパワーを出す事が目的ではなく、パーツの選択と組み合わせ次第で街乗り渋滞からでも、ショートサーキットから大きなサーキットでも、低回転から高回転ピークまででもお客さんの要望次第でベストな仕様を作る為の再確認です。
いきなり四文字熟語ですみません。弊社にぴったりの言葉かも知れません。意味は過去のものを継続し将来を開拓してゆく事。新しい物を作る時、何も無いところからは生まれない。過去の積み重ねの上に成り立っているものである。
三つのキーワードに分類することで、当社のチューニングに対する姿勢や思いを伝えられたらと思いました。また、それが、皆さんのRへの愛着や価値を高めることにつながれば幸いです。